工事請負契約書【約款のテンプレート・無料のワード書式・国土交通省からダウンロード・エクセルの雛形・見本】
工事を請け負う業者、注文する人には工事請負契約書の締結が必要です。
工事請負契約書なく工事に着手したら、後で何かトラブルが起こった時、対処に困ります。
工事請負契約書に記載されていない取り決めは、トラブル後になかなか決まらないでしょう。
しかしあらかじめ工事請負契約書で決めておけば、何かトラブルが起こっても契約書通りに対処すればいいのです。
双方も契約書の内容を承認済なので、後で文句をいうにもいえません。
契約書に同意し、署名をしたら文句はいえないのです。
工事請負契約書は面倒で重いかもしれませんが、万が一のトラブルをスムーズに片づける手段の一つでもあります。
ネットから約款のテンプレートをダウンロードできる
工事請負契約書の約款のテンプレートは、ネットでも無償で配布されています。
そのような無料のワード書式を使い、工事請負契約書を作成するのもいいでしょう。
ただし、ワードやエクセルの雛形をそのまま使うのが、いつでもいいとは限りません。
契約一つとっても、まったく同じものはないでしょう。
工事請負契約書の見本通りの内容にしたら、自社に不利な内容になってしまうこともあり得ます。
契約書で損してしまったら、万が一トラブルが起こった時に損害を被るかもしれません!
ワードやエクセルの雛形を使えば、手間暇が大幅に削減できるでしょう。
しかし、雛形とまったく同じように作るのがいいとは限らないので、気をつけましょうね。
工事請負契約書の無料のワード書式はこちらから
無料のワード書式を活用する場合、こちらからダウンロードできます。
https://www.bizocean.jp/doc/detail/515106/
また、国土交通省でも建設産業に関わる契約書の書式を扱っています。
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000092.html
工事請負契約も、建設工事の請負契約の一つです。
契約を締結する当事者の合意に基づいて成立します。
合意内容に不服や不備があれば、民法の請負契約の規定も不十分になるため、後日紛争になりかねません。
工事請負契約を結ぶ時、関係が一方的で、一方にばかり有利な内容になっていると、不公平です。
健全な建設業の実現に向け、施工の適正のためにも不均衡な工事請負契約書は避けるべきなのです。
建設業法では、当事者の具体的な権利義務の内容を決める標準請負契約約款を作っています。
契約は口約束でも成立する?
「契約」というとお堅い言葉に聞こえますが、日常生活でも無意識に私たちは契約していることがあります。
日常生活の身近な契約は、当然契約書を交わしません。
そこまで重要な契約ではないですし、オフィシャルではなくプライベートな内容の契約だからでしょう。
また、金銭が発生しないか、発生してもかなり少額の場合も契約書を交わさないでしょう。
極端にいえば、契約とは日常では口約束で成立するのです。
口約束でも有効になるため、書類を作らなくても契約内容は有効です。
もしどちらかが口約束を破った時は、「だってこの前いったじゃん!」と、片方は不満を言えるわけです。
建設工事以外の請負契約で、口約束したとしても有効な場合があります。
しかし建設業について、有効、無効かの問題と、契約書を交わすかの問題は別です。
建設工事は業務自体が特別なものです。
そのため、民法とは別に建設業法で契約書締結について定められています。